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KINDLE BOOK

藤原 誠一 著『受験・学校選び』Kindle版 書影

受験・学校選び

元教室長が教える
後悔しない塾の決め方

Kindle版/2026年4月刊

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高校生のオンライン塾のおすすめは?3タイプの選び方を元教室長が解説

高校生のオンライン塾3タイプの選び方を整理した解説のインフォグラフィック|映像授業・ライブ・個別の違いと4つのチェックを元教室長・藤原 誠一が解説

この記事のまとめ

  • 高校生のオンライン塾は、映像授業型・双方向ライブ型・オンライン個別の3タイプに大きく分かれます。おすすめのタイプは学習目的で決まります
  • 代表的なサービスは、映像授業型ならスタディサプリ、通信添削と映像の組み合わせならZ会、オンライン個別ならトライのオンライン個別指導塾です
  • 対面校舎のサポートも使いたい場合は、臨海セミナーのように映像・オンライン個別と校舎での面談・自習室を併用できる塾が有力な選択肢になります
  • オンライン塾と対面塾は「どちらが上」ではなく使い分けです。通塾時間を学習に回せるのがオンラインの強み、環境の強制力があるのが対面の強みです
  • 失敗しないオンライン塾選びのチェックは4つ。双方向性・質問対応・学習管理・費用を確認すると、続けられるオンライン塾を見極められます
  • この3タイプ・4チェックの考え方は、中学生が高校受験でオンライン塾を検討する場合にもそのまま当てはまります

高校生のオンライン塾のおすすめタイプは?

答え:高校生のオンライン塾は、映像授業型・双方向ライブ型・オンライン個別の3タイプに大きく分かれます。おすすめのタイプは学習目的で決まり、自分のペースで進めたいなら映像授業型、リアルタイムの緊張感が欲しいなら双方向ライブ型、苦手の立て直しならオンライン個別が向きます。対面校舎のサポートも使いたい場合は、臨海セミナーのようにオンラインと校舎を併用できる塾が候補になります。

オンライン塾は「オンライン」とひとくくりにされがちですが、中身は指導形態で大きく3つに分かれます。まずこの3タイプの違いを押さえると、サービス名の比較に入る前に「自分にはどのタイプが合うか」を絞り込めます。これは、対面塾を選ぶときに指導形態(集団・個別・映像)から見るのと同じ考え方です。さらに近年は、オンラインだけで完結するサービスに加えて、対面校舎を持つ塾がオンライン受講のコースを用意する「ハイブリッド型」も選べるようになっています。

高校生のオンライン塾3タイプ+ハイブリッド型の比較
タイプ 指導形態 向いている人 注意点
映像授業型 録画授業を自分のペースで視聴 自走できる・部活で時間が不規則 視聴して満足しがち。演習と進度管理が別途必要
双方向ライブ型 リアルタイムのライブ授業 決まった時間の強制力・緊張感が欲しい 時間が固定される。振替の有無を要確認
オンライン個別 画面越しの1対1・1対2指導 苦手教科の立て直し・質問を多くしたい 講師の質に差が出やすい。相性の見極めが重要
ハイブリッド型 オンライン受講+対面校舎の併用 面談・自習室など対面のサポートも使いたい 校舎の展開エリアが限られる。通える範囲かを要確認

3タイプの違いと代表サービス

答え:オンライン塾の3タイプは、自走力と必要な強制力の量で選び分けます。代表的なサービスは、映像授業型がスタディサプリ、通信添削と映像の組み合わせがZ会、オンライン個別がトライのオンライン個別指導塾です。各タイプの代表例を知ると、比較の基準点が作れます。

タイプごとの違いは、代表的なサービスを1つずつ見ると具体的につかめます。ここでは各タイプの代表例として、映像授業型のスタディサプリ、通信添削×映像型のZ会、オンライン個別のトライのオンライン個別指導塾を取り上げます。費用はいずれも各社公式発表に基づく参考値のため、最新の金額・キャンペーンは各公式サイトで確認してください。

高校生向けオンライン塾 代表4サービスの比較(費用は各社公式発表に基づく参考値)
サービス タイプ 費用の目安 向いている人
スタディサプリ 映像授業型 ベーシックコース月額2,178円(税込) 低コストで自分のペースで進めたい
Z会 通信添削×映像型 1講座単位で受講可・志望大レベル別プラン制 難関大志望で記述・添削を重視したい
トライのオンライン個別指導塾 オンライン個別 入会金11,000円(税込)+オーダーメイド制 1対1で苦手を立て直したい・質問を多くしたい
臨海セミナー ハイブリッド型 オンライン個別は1コマ100分・月額11,140円(税込)〜 オンラインと対面校舎のサポートを併用したい

映像授業型(スタディサプリ)

映像授業型は、録画された授業を自分のペースで視聴して学ぶタイプです。いつでもどこでも受講でき、部活動などで時間が不規則な高校生には効率的です。代表例のスタディサプリは、ベーシックコース月額2,178円(税込)で、プロ講師の映像授業をレベル別・志望校別に視聴できます。入会金が不要で始めやすく、12か月一括払いにすると月あたりの負担をさらに抑えられます。

一方で、視聴しただけで理解した気になりやすく、演習や進度管理が別途必要になるのは映像授業型共通の注意点です。低価格である分、進度管理は基本的に自分で行う設計のため、自分で計画を立てて進められる、自走力のある人に向いています。

通信添削×映像型(Z会)

決まった時間にライブ授業を受ける双方向ライブ型と並んで、高校生の在宅学習で存在感が大きいのが、通信添削と映像を組み合わせたタイプです。代表例のZ会は、記述式の課題をプロの添削で往復させる学習が核で、志望大レベル別のプラン制、1講座単位での受講に対応しています。東大・京大をはじめとする難関大志望者の記述力養成に強く、思考して書く訓練を重ねたい人に向いています。

注意点は、添削の往復を軸とする学習スタイルのため、提出を続ける計画性が必要になることです。リアルタイムの強制力が欲しい場合は、ライブ授業を行うサービスや、この後で紹介する対面併用型を検討します。

オンライン個別(トライのオンライン個別指導塾)

オンライン個別は、自宅にいながら画面越しに1対1または1対2の指導を受けるタイプです。苦手教科の立て直しや、つまずいた単元に戻った指導に向いており、質問を多くしたい人に適しています。代表例のトライのオンライン個別指導塾は、完全マンツーマン指導で、入会金11,000円(税込)以外の初期費用がかからず、授業料は目標・科目数・講師ランクに応じたオーダーメイド制です。教師の交代が無料で、手持ちの教材で受講できるのも特徴です。

オンライン個別全般の注意点として、講師の質と相性に成果が左右されやすいため、体験授業で相性を見極めることが重要になります。オーダーメイド制のサービスは総額が事前に見えにくいので、見積もりを取って年間ベースで確認してください。

対面校舎とオンラインを併用できる臨海セミナー

答え:臨海セミナーは、映像授業・オンライン個別といったオンライン受講と、対面校舎の面談・自習室・質問対応を併用できるハイブリッド型の塾です。オンラインの効率と対面の強制力を両取りしたい高校生に向いており、純粋なオンライン専業サービスにはない選択肢になります。

ここまで紹介したオンライン専業のサービスに対して、対面校舎を持つ塾がオンライン受講の仕組みを用意しているのが臨海セミナーです。首都圏を中心に校舎を展開する集団指導塾で、高校生向けには次のようなオンライン・映像の受講形態があります。

  • 映像ゼミ(大学受験科):自宅で映像授業を進めながら、週1回校舎に来てT.A.(ティーチングアシスタント)の学習指導を受ける形態です。対面授業との併用や、年度途中でのコース切り替えにも対応しています
  • オンライン個別(臨海セレクト):自宅にいながら完全1対1の個別指導を受けられるコースで、1コマ100分・月額授業料11,140円(税込)からと、個別指導としては費用を抑えた設定です
  • オンライン受講(高校受験対策):中学生向けには、双方向個別指導を軸にしたオンライン受講の仕組みがあり、高校受験対策を自宅から進められます

オンライン専業サービスとの最大の違いは、校舎という対面の拠点をそのまま使えることです。映像で学びながら週1回はT.A.に質問して理解を確かめる、模試や面談は校舎で受けて進路相談につなげる、集中したい日は自習室を使う——というように、オンラインの効率と対面の強制力・伴走を組み合わせられます。前章の4タイプで言えば、映像授業型とオンライン個別の弱点(進度管理と孤立)を、対面の仕組みで補う設計です。

注意点は、校舎が首都圏中心の展開であることです。校舎のサポートを活かすには通える範囲に教室がある必要があるため、全国どこからでも同じ条件で使えるオンライン専業サービスとは前提が異なります。逆に言えば、神奈川・東京など展開エリアの高校生にとっては、オンライン専業にはない併用の選択肢が近くにあることになります。

オンライン塾と対面塾の使い分け

答え:オンライン塾と対面塾は「どちらが優れているか」ではなく使い分けです。通塾時間を学習に回せて場所を選ばないのがオンラインの強み、通うこと自体が学習環境の強制力になるのが対面の強みで、生活スタイルと自走力で選びます。

オンライン塾の最大の利点は、通塾時間がゼロになり、その分を学習や睡眠に回せることです。近くに希望の塾がない地域でも、質の高い授業を受けられます。一方、対面塾は「教室に通う」という行動そのものが学習のリズムと強制力を生みます。自宅だと集中できないタイプには、対面の環境の力が効きます。

二者択一で考える必要はありません。スタディサプリのような映像授業型を学校の予習・復習に使いながら受験対策は対面塾で行う、あるいは臨海セミナーのように1つの塾の中でオンラインと対面を組み合わせる、という中間の選び方もあります。大切なのは、週の生活時間割の中に「人に進み具合を見てもらう接点」がどこかに確保されているかどうかです。

選び方の軸は、対面塾を選ぶときと共通です。指導形態・費用・続けやすさといった判断軸で比べると整理しやすくなります。塾選び全体の判断軸は塾選びの6つの判断軸の記事で、志望校からの逆算の考え方は藤原メソッドの記事で解説しています。神奈川で対面の集団塾・個別塾を比較したい場合は神奈川で高校受験に強い塾の記事を参照してください。

失敗しないオンライン塾の選び方

答え:失敗しないオンライン塾選びのチェックポイントは、双方向性・質問対応・学習管理・費用の4つです。タイプを絞ったら、この4点を体験授業や資料で確認すると、続けられるオンライン塾を見極められます。

4つのチェックポイント

タイプを決めたあとは、具体的なサービスを次の4点で比べます。

  • 双方向性:質問やフィードバックがどれだけ双方向に行えるか。映像授業型でも質問窓口があるかを確認します。スタディサプリのような低価格の映像授業型は、双方向性を割り切る代わりに費用を抑える設計だと理解して選びます
  • 質問対応:分からないときに、いつ・どの手段で・どのくらいの速さで質問できるか。オンラインでは質問のしやすさが挫折率を大きく左右します。トライのオンライン個別指導塾のような1対1型はその場で解決でき、臨海セミナーの映像ゼミのように週1回の対面指導で解消する設計もあります
  • 学習管理:進度の管理・声かけ・面談などのサポートがあるか。オンラインは自己管理が課題になりやすいため、伴走の仕組みが重要です。Z会の添削往復や、対面塾の面談のような「提出・報告の締切」がある仕組みは、それ自体が学習管理として機能します
  • 費用:月額だけでなく、教材費・オプション講座・入会金まで含めた総額で比較します。月額2,178円のスタディサプリから、オーダーメイド制のオンライン個別まで価格帯の幅が大きいため、対面塾と同じく年間ベースの総額で比べます

よくある質問

Q. 高校生のオンライン塾はどう選べばいいですか?

高校生のオンライン塾は、まず映像授業型・双方向ライブ型・オンライン個別の3タイプから、自分の目的に合うものを選びます。代表例は映像授業型ならスタディサプリ、添削重視ならZ会、オンライン個別ならトライのオンライン個別指導塾で、対面校舎と併用したい場合は臨海セミナーのようなハイブリッド型が候補です。タイプを絞ったら、双方向性・質問対応・学習管理・費用の4点で比較します。

Q. オンライン塾と対面塾はどちらがおすすめですか?

オンライン塾と対面塾は、どちらがおすすめかは生活スタイルと自走力で決まります。通塾時間を学習に回したい・近くに希望の塾がない場合はオンライン、自宅だと集中できず環境の強制力が必要な場合は対面が向きます。臨海セミナーのように1つの塾でオンラインと対面校舎を併用できる形態もあり、二者択一ではなく組み合わせる選び方も有効です。

Q. 映像授業型のオンライン塾で失敗しやすいのはどんな人ですか?

映像授業型で失敗しやすいのは、自分で計画を立てて進めるのが苦手な人です。映像授業は自由度が高い反面、視聴が溜まって挫折しやすいためです。自走が苦手な場合は、時間の強制力がある双方向ライブ型や伴走のあるオンライン個別を選ぶか、臨海セミナーの映像ゼミのように映像学習に週1回の対面指導を組み合わせた仕組みを選ぶと続けやすくなります。

Q. オンライン塾の費用は何を確認すればよいですか?

オンライン塾の費用は、月額だけでなく教材費・オプション講座・入会金まで含めた総額で確認します。月額2,178円のスタディサプリのような映像授業型から、オーダーメイド制のオンライン個別まで価格帯の幅が大きく、月額が安く見えても必須のオプションで総額が変わることがあるためです。対面塾の費用構造と同じく、年間ベースの総額で複数サービスを比較するのが失敗しないコツです。

Q. 高校受験の中学生でもオンライン塾は使えますか?

高校受験を目指す中学生でもオンライン塾は使えます。3タイプと4チェックという選び方は中学生にもそのまま当てはまり、臨海セミナーのように高校受験対策を双方向個別指導のオンライン受講で進められる塾もあります。ただし神奈川の内申・特色検査対策は地域データが重要なため、県内の入試情報を持つ塾のオンライン受講や、対面塾との併用も検討します。

まとめ

答え:高校生のオンライン塾は、映像授業型・双方向ライブ型・オンライン個別の3タイプから目的に合うものを選び、双方向性・質問対応・学習管理・費用の4点で比較するのが失敗しない選び方です。オンラインと対面の両方を使いたい場合は、臨海セミナーのようなハイブリッド型が有力候補になります。

オンライン塾選びの核心は、「オンラインだから自由」ではなく「自分に必要な強制力の量」からタイプを選ぶことです。低コストで自走するならスタディサプリ、記述・添削で鍛えるならZ会、1対1の伴走ならトライのオンライン個別指導塾、そしてオンラインの効率と対面校舎のサポートを両取りするなら臨海セミナー——と、タイプごとの代表例を基準点にすると比較がぶれません。得意教科は映像で効率化し、苦手教科は個別で丁寧に、進捗の確認は人と接点のある仕組みで——と組み合わせれば、費用と効果のバランスが取れます。この3タイプ・4チェックの考え方は、中学生が高校受験でオンライン塾を検討する場合にも当てはまります。塾選び全体の判断軸は塾選びの6つの判断軸の記事で、神奈川の対面塾の比較は神奈川で高校受験に強い塾の記事で確認してください。

藤原 誠一

この記事を書いた人

藤原 誠一

日本進学教育研究機構認定 高校受験指導アドバイザー

首都圏の大手学習塾で18年間勤務した元教室長。高校受験の進路指導を専門とし、神奈川県の公立上位校への合格指導に豊富な実績を持つ。著書『受験・学校選び ── 元教室長が教える後悔しない塾の決め方』(Kindle、2026年4月刊)。